ijenaの文章

独り言とお喋りの間のようなブログ。

沈黙、やさしさ、恋、本質

 

 わたしの財布には、随分前から5円玉の張られた10センチ四方の紙が入っていた。昔、彼氏にもらったものだ。それを今日、卒業アルバムに挟んだ。「学生生活の思い出」になったのだ。

 

 いつも連絡はわたしからないといけなかった。(なぜ? )それが、連絡しても返事をしなくなった。自然消滅? いや、振られた。沈黙は金雄弁は銀と言うけれど、わたしは喧嘩をしたかった。このとき、わたしはわたしたちの仲人をした人に伝えた。彼はかつてわたしのことを想っていた。でも身をひいた。前にそう本人から聞いていた。彼はわたしの泣き言にすぐに返事をした。

 

 お世話役の彼とは何度か会った。

 沈黙の彼は今、卒業アルバムに書いた夢に着実に近づいている。

 わたしがほしいのは彼か、彼の地位か、それとも彼氏なのかを考えたら答えはすぐに出た。きれいごとはなしだ。

 

 

 一番を手に入れるには、敵と犠牲が必要。

 でも彼らの存在を意識すると二番になる。