寄せにいかない
最低限の社交辞令が何なのか私はよくわかっていない。
人と会話しながら、返事の選択肢が限られていくような感覚になる時がある。
シュミレーションゲームのように。
でも実際、シュミレーションゲームでも選択肢の少なさに文句をたれる時もある。
それなら現実でそのような場面に出くわしても同じだ。
返事をしなかったら、反応しなかったらどうなるのだろう?
喜怒哀楽の動きが出ない会話、
「聞いている」というよりも、「声が聞こえているだけ」に近い会話。
つまらなくもないけど腹が立つこともない。
面白くもないけど聞き流したいわけではない。
一度、村上龍の「無趣味のすすめ」を読んでから
無趣味の生活に負い目を感じなくなった。
私の場合、好きなものはほどほどにあり、深すぎない程度がちょうどいい。
一番最初に見つけたものをずっとリピートしているだけで十分で、
それ以上のことや、その続きなどを知りたくなることはほとんどない。
先読みしたいタイプではないのだ。
公式に出たものをゆっくり追っているだけでいい。
にわか、と呼ばれてもいいのだ。
私は、誰にもどこにも寄せにいきたくない。
寄せたくない。
うまくいけば楽しいことも、
うまくいかなかったときに八つ当たりしてしまうリスクがあるならしたくないのだ。
せっかく寄せにいったのに、なぞ私は言いたくない。
私ばかり寄せにいっているじゃないか、だって言いたくない。
見返り…ほしくなりがちなので。
残念だったな~で済ませるようになったら寄せにいってみようと思う。
しばらく無理だと思う。